生きたまま羽をむしり取られる水鳥 Veganがダウンを避ける理由

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Veganという生き方を知るまでダウン(羽毛)は鳥の抜け落ちた羽を使っているのだと思っていました。

しかし、一歩街に出れば大勢の人がダウンを着ているし、寝具売り場には羽毛布団が山積みになっています。

これだけの需要を、鳥の換羽によって自然に抜け落ちた羽だけで賄えるものだろうか…

調べてみると、ダウンの中には、生きた鳥から羽をむしり取って生産されているものがあることがわかりました。

今回は、ダウンの生産方法と、ダウンに代わる人口羽毛についてシェアしたいと思います。

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ダウンの生産

ダウンの多くは、肉やフォアグラ、卵を取るために屠殺された水鳥の副産物として採取されます。

本来ガチョウの寿命は25年程ですが、食肉用の水鳥は生後1~3ヵ月、フォアグラ用は4ヶ月足らず、採卵用の鳥はおよそ数年で屠殺されます。

屠殺された鳥はプラッキングマシーンという洗濯機のような機械にかけられ、羽毛や羽をむしり取られます。

生きている間も、肉やフォアグラをとるために飼育される鳥たちは、大量飼育による劣悪な過密環境や、肝臓を肥大させるために口から長い金属棒を差し込まれての強制給餌などで苦しめられています。

ダウンは虐待的飼育の副産物といえるでしょう。

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ライブ・ハンド・プラッキング

2009年に放送されたスウェーデンのドキュメンタリー番組「カラファクタ」(←閲覧注意)は、本来EUでは禁止されているはずのライブ・ハンド・プラッキング(生きた鳥からダウンを手でむしり取る方法)がハンガリーで行われていると報道しました。

日本で流通する羽毛は100%輸入に頼っています。その90%は中国をはじめとするアジア産、ハンガリー産は5~6%程度です。(出典:財務省貿易統計発表)

番組が取材したハンガリーのダウン生産業者は、ライブ・ハンド・プラッキングの割合は、総供給の50~80%にのぼるかもしれないと述べています。

ライブ・ハンド・プラッキングは、生後12週ほどの幼鳥時期から始まります。鳥の翼や首を足の間に挟み固定し、胸から腹部のダウンをむしりとり、再び羽毛が生え揃うと繰り返し行われます。

ダウンをむしり取られた鳥たちは、裂けた皮膚を麻酔なしで縫われたり、ダメージを受けて動けなくなり、ショック死する鳥もいます。

鳥類にとって羽毛とは

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鳥の羽にはしっかりした羽軸のある「正羽」と、やわらかくふわふわした「綿羽」があります。

ダウンジャケットや羽毛布団に使われるのはこの綿羽です。

鳥にとって綿羽は、保温のほかにも皮膚を守ったり,防水としての役割を果たすものです。

軽いのにいろいろな役割をこなす綿羽のおかげで、鳥は体重を最小限にまで軽くし飛ぶのに適した体を維持することができるのです。

羽毛は鳥が生きるために欠かせないもの。

鳥たちは毎年命がけで換羽し、毎日多くの時間をかけて羽繕いをし、羽を大切にしています。

大手アパレルメーカーなどは、ライブ・ハンド・プラッキングも強制給餌も行われていないダウンを使用しているとアピールしますが、ダウンは鳥の苦痛の上に生産されていることに変わりはありません。

高度な科学技術をもつ人間は、鳥から羽毛を奪わなくてもハイテク素材を使って快適な生活を実現することができます。

ダウンに代わるハイテク素材

最近では、ダウンのように軽量コンパクトでありながら、洗濯もできて乾きも早く、丈夫な最先端のハイテク化繊を使った商品が続々と登場しています。

プリマロフト

私もプリマロフトの掛ふとんを愛用しています。プリマロフト

プリマロフトは、ALBANY社がアメリカ国軍のために開発した超微細マイクロファイバー素材です。

軽くて暖かいことはもちろん、羽毛にはない撥水性があり、あらゆる環境で使える画期的な人工羽毛です。

洗濯機で丸洗いもでき清潔に保つことができます。

シンサレート

シンサレートは、3Mジャパングループが研究・開発した高性能中綿素材です。

もともと、ヒマラヤ遠征隊のウェアや冬季オリンピック・全日本スキー連盟などのウインタースポーツの公式ウェアにも採用されるほどの高い断熱性と保温性を持つ素材。

シンサレートも家庭の洗濯機で洗うことが出来、ほこりも出にくく、清潔に使えます。

エアーフレイク

エアーフレイクは、クラボウが開発した生体模倣(バイオ・ミメティック)素材。

ポリエステルを天然羽毛に似た形状に再現し、軽量性・かさ高性、保温性、復元性に優れています。

ほこりが発生しにくく、家庭で洗濯できます。

それなりの値段もするので悩むところではありますけど(私もプリマロフト買うまで半年くらい考えました^ ^)、動物を犠牲にしなくてよいうえに、多くの利点がある人口羽毛、ぜひ検討してみてください。