文法の基礎があり話せる英語を身に着けたい人向けです。
以前に比べ英語ネイティブの方と接触する機会や、英語を耳にする機会が増えたとはいえ、一般に「話す」機会はまだそう多くはないと思います。
話せる英語を勉強するにあたって、映画はとても役に立ちます。
今回は、話せる英語学習に映画が効果的な理由と勉強方法、英語勉強に最適な10本のおすすめ映画を難易度別にご紹介します。
話せる英語学習に映画が効果的な理由
英語学習というと、参考書で勉強する、英会話教室に通う、といった方法が思い浮かびますが、時間が確保できなかったり、モチベーションが保てなかったりと、なかなか長続きしない方が大多数でしょう。
しかし、映画を見ながら英語を学習すると、楽しみながら生きた英語を身に着けることができます。
その理由は以下の通り。
自然な会話が学べる
日本語でもそうですが、人は必ずしも書かれたようには話しません。外国語学習用のテキストは殆どが学習することを目的に書かれ構成されています。映画ではリアルな人間同士のやりとりを感じることができます。
英語圏の文化が学べる
言葉の背景にはその言語を使う地域の文化があります。映画は言語とともに文化も描き出してくれます。
お気に入りの俳優・女優さんを見ていられる
好きな人が話す言葉を理解したいという思い、語学学習のモチベーション維持に欠かせない要素ですね。
映画で英語を勉強するコツ
映画を見て英語が身につくといっても、ただ漫然と見ているだけでは習得することはできません。
ここでは、映画による英語学習の方法・コツをお伝えします。
学習レベルに合った難易度の映画を見よう
あたりまえのようですが、英語学習に限らず、難易度に合った内容の学習をすることが肝心です。
スキー未経験者がいきなりジャンプに挑戦したり、テニス初心者がプロ選手相手に激しいストロークの練習をしても、怪我などの故障をするリスクはあっても成果は得られないのと同じです。
逆に、トップクラスのアスリートがビギナークラスの練習を続けても効果は期待できないでしょう。
興味のある映画を見よう
内容に興味がなければ続きません。最も良いのは、好きな俳優・女優さんが出演している映画を見ることです。
好きな人が話していることを理解したい、と思えば学習意欲も高まるでしょう。
英語音声で日本語字幕にして内容をつかんだら英語字幕で見よう
まずは英語音声で日本語字幕にして内容をつかみましょう。
次に英語字幕をONにして見ます。その際、言葉を完全に理解しなくても大丈夫です。
ここでは文脈で理解し、会話のリズムを感じとることを心掛けます。
繰り返し見よう
繰り返し聞くことで耳が慣れ聞き取れるようになってきます。
私は、音声をスマホに落として、移動中や、家事をしながら何度も聞いていました。
気になるフレーズやわからなかった単語はメモしよう
わからなかった単語や気になる英語フレーズはノートに書き溜めましょう。
辞書を使って調べたら、そのノートを定期的に見て記憶を定着させます。
シャドーイングしよう
台詞を聞きながらそれを真似して発音しシャドーイングしましょう。
シャドーイングは、聞こえてくる英文のすぐ後ろを影(shadow)のように追いかけるのがポイント。
会話力を高めるためのシャドーイングのコツは、棒読みではなく感情を込めて発音することです。
ディクテーションしよう
ある程度フレーズや単語の意味を理解したら、台詞を書き取ってディクテーションしましょう。
一語一語聞いた英語を書き取るために集中することでリスニング力が向上します。
話す力を身に着けるためにはリスニング力が必要です。
おすすめの映画10選
過去に私が観た映画(ドラマ)のなかから、難易度別におすすめ映画をご紹介します。
1.ターミナル(難易度:★☆☆☆☆)
トム・ハンクス主演の心温まるヒューマンドラマです。主人公のトム・ハンクスは英語を話せない設定で、最初は全く英語を話せなかったトム・ハンクスが、徐々に英語を覚えていきます。簡単な表現が多く初心者に最適です。
2.魔女の宅急便(難易度:★☆☆☆☆)
スタジオジブリの作品を一度は見たことがある方も多いと思います。
ストーリーがわかっている日本の作品を英語で見るとまた違った世界が見えて楽しめます。
中学1年生レベルの単語力があれば理解できる映画です。
3.ドラマ:フレンズ (難易度:★☆☆☆☆)
ニューヨークに住む男女6人の共同生活を描いたシチュエーション・コメディ。
海外ドラマを使った英語学習の登竜門ともいわれる定番。
4.バック・トゥ・ザ・フューチャー(難易度:★★☆☆☆)
専門用語がチラホラ出てきます。
わからない単語はメモして辞書で調べながら見ると語彙力を伸ばすことができるでしょう。
5.トイ・ストーリー(難易度:★★☆☆☆)
ストーリーは簡単ながら会話のスピードが早い。
登場するおもちゃ達はめちゃくちゃおしゃべりで、人間がいなくなったとたん堰を切ったように話し始めるのでリスニング力も鍛えられます。
カジュアルに使えるフレーズがたくさん出てきます。
6.ラブ・アクチュアリー(難易度:★★☆☆☆)
オムニバス形式でストーリーが展開するコメディなイギリス映画。
イギリスの日常会話や恋愛関係の会話が多く出てきます。
イギリス英語の日常会話の練習には良い映画です。
7.ターミネーター(難易度:★★★☆☆)
人工知能マシンと人間との闘いが描かれたSF映画。
スピーディーな展開ですがストーリーはシンプルです。
8.ショーシャンクの空に(難易度:★★★☆☆)
優秀な銀行員が無実の罪で投獄されて、刑務所でつらい目にあいながらも希望を失わずに生きていく物語。
ストーリーのすばらしさに感動するとともに、法律英語の勉強にもおすすめの作品です。
9.フォレスト・ガンプ(難易度:★★★★☆)
フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)が、バスを待っている間、居合わせた人に彼の過去を話すことでストーリーが進行してゆきます。
フォレスト・ガンプはメンタルな病気という設定でとてもゆっくりシンプルな英語を話します。
アメリカの歴史や文化を学ぶにもよい作品です。
10.プラダを着た悪魔(難易度:★★★★★)
ジャーナリストになるという夢を追い求めてニューヨーク・マンハッタンにやってきた女性を描いた作品。
ビジネスシーンで役立ちそうな表現が多く出てきます。
以上です。
話せる英語学習に興味のわく作品があればぜひ手にとって勉強してみてください。