「人道的な牛乳は神話」との広告は事実であり誤解を招くものではない

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広告基準局The Advertising Standards Authority (ASA)は、酪農業界からの、”Humane milk is a myth” (「人道的な牛乳は神話」)とのタイトルで、動物福祉基準を遵守していないかのような広告は消費者の誤解を招く、とのクレームを却下しました。

このキャンペーンの主催者「Go Vegan World」による全国紙広告には、有刺鉄線の後ろに牛の写真が掲載されており、「人道的な牛乳は神話。買ってはいけない」という見出しがついていました。

人道的な牛乳は神話

さらに、このようなキャプションがつけられています。

私がビーガンになったのは、ある酪農場を訪れた日のこと。出産で血まみれになったままの母親たちが、必死に赤ちゃんを探して呼んでいる姿を目にしたのがきっかけです。母親の胎内から出てきたばかりの赤ちゃん牛たちは、震えて哀れに泣き、母親の温もりのあるミルクの代わりに、ゴム製の口がついた哺乳瓶からミルクを飲んでいました。すべては人間がミルクを飲むためです。

牛

Go Vegan World によると、この広告には、Department for Environment, Food and Rural Affairs (Defra)が推奨する12~24 時間より前に子牛が母親から引き離されたことは記載していないとのことです。

いずれにしても、母牛と子牛を引き離すことの理不尽さをアピールした広告では、引き離す正確なタイミングは関係ないと考えており、親子を引き離すことそのものが多くの苦痛をもたらしていると主張しています。

一般的に、25時間経過後の引き離しと、24時間での引き離しは同じように理不尽だと考えられるでしょう。

子牛 クレート

ASAは、広告は、多くの酪農場が動物福祉基準を遵守していないことを暗示し、牛乳の生産は「非人道的 」だとの懸念を理解していると述べました。

ASAの結論は次の通りです。

私たちは、子牛は生後少なくとも 12 時間、できれば 24 時間は母親と一緒にいるべきであるとDefra が推奨していることを理解しています。

広告の、主張を表現するために使用された言葉は感情的で辛辣なものでしたが、一般的に子牛は生後すぐに母親から引き離されることが多いと理解できるため、広告は読者を誤解させる可能性は低いと判断しました。

参考:”Humane milk is a myth’: veganism advert cleared by standards body