肉の消費量を90%減らせば24億トンの温室効果ガスが削減される

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ミシガン大学とチューレーン大学の研究者による新しい研究によると、米国の食生活における動物性食品の半分を植物性食品に置き換えることで、2030年までに気候変動による温室効果ガスの排出量を16億トン削減できる可能性があるといいます。

また、動物性食品を半減させることに加えて、米国の消費者が牛肉の消費量を90%減らした場合は、51%削減され、2030年までに24億トンの温室効果ガス排出量が累積的に削減されます。

Cutting animal-based foods in US diet by half could prevent 1.6 billion tons of GHG emissions by 2030

牛

新しい研究では、動物性食品(赤肉、鶏肉、魚介類、卵、乳製品、動物性脂肪)の半分を植物性の代替品に置き換えることで、米国の食事関連の排出量を35%削減できるとしています。米国国勢調査局の人口予測に基づくと、2030年には年間2億2,400万トンを削減することになります。

2億2,400万トンの削減は、乗用車4,750万台分の年間排出量に相当し、米国がパリ協定の目標を達成するために必要な削減量の24%に相当します。

Vegan

この研究の主著者であるマーティン・ヘラー氏は言います。

食生活の変化がない場合、私たちが食べる食品の生産に関連した排出量は、人口増加により2030年までに9%増加すると予想している。食生活の変化は、難題を一気に解決できるもの(silver bullet)ではないが、気候変動を抑制する上で重要な役割を果たすものです。

食事に関連した温室効果ガスの排出量には、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素が含まれますが、研究では二酸化炭素換算値として表されています。

パリ協定

気候変動に関する政府間パネルは2018年の報告書で、パリ協定の目標である世界の気温の上昇を1.5度に抑えるためには、2050年頃までに各国が人為的な二酸化炭素の排出量を正味ゼロにする必要があると結論づけています。

その目標を達成するためには、2030年頃までにCO2排出量を約45%削減する道筋をたどる必要があります。

IPCCは2019年の報告書の中で、食料生産による温室効果ガスの排出量を削減することが気候危機を解決する鍵であると述べています。世界の気温を安全なレベルに保つためには、世界の食料生産や土地の管理方法、消費者の行動に大きな変化をもたらす必要があります。

牛

一般的に、動物性食品は植物性食品よりも1ポンドあたりの温室効果ガス排出量が多く、特に肉牛の生産は高い排出量に関係しています。

飼料を栽培するにはエネルギー集約的なプロセスが必要です。さらに、牛は大量のメタンを排出し、その排泄物からも強力な温室効果ガスが放出されます。

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野菜

新しく発表された研究に加えて、生物多様性センターは、米国の排出削減目標を達成するために必要な食生活の変化を促進することを目的とした専門家むけの政策ガイドも発表しました。

肉食中心の食生活から植物を中心とした食生活へと移行させることは、気候変動の危機を抑制する上で強力かつ必要なことです。

コロナウイルスの大流行は食肉サプライチェーンの脆弱性を露呈しましたが、私たちの食糧システムは気候変動による長期的な脅威にも直面しています。

私たちは、持続可能な食生活と回復力のある食糧システムを支援する政策立案を切実に必要としています。

同センターの政策ガイドAppetite for Changeは、2030年までに米国の食生活における温室効果ガス排出量を削減するための政策ガイドです。

この政策ガイドでは、政府のあらゆるレベルで実施できる重要な行動の概要が示されています。

その中には、植物由来食品の購入へと調達をシフトすること、食品政策協議会の創設、動物性食品の過剰生産を奨励する補助金や救済措置の廃止、連邦政府の栄養勧告に持続可能性を組み込むことなどが含まれています。