日本では農林水産省がなりふり構わぬ牛乳消費の呼び掛けを行っているように、世界でも乳製品の売上は減少しています。
専門家は、消費者が乳製品による健康上のリスクを認識し、さらにより多くの植物性ミルクを選ぶようになれば、これが牛乳の終わりとなり、5~10年後には消滅するだろうと述べています。
➡Dr Judith Capper admits the dairy industry to die within 5 to 10 years
牛乳の売り上げは下がり続けています 。”Dairy Farmers of America””が発表したデータによると、2018年の乳業の収入は11億ドルの赤字となっており、2017年に比べて8%の減少となっています。
この減少は、米国および世界中の酪農家にとって体系的で悲惨なものです。
米国農務省のデータによると、牛乳の売上高は 2000 年から 2016 年の間に 22% 減少しました。この数字は 1970 年代と 1980 年代に比べて大幅に減少していることを示しています。
➡Don’t cry, but milk sales plummeted by $1.1 billion last year
有名な’90年代の’Got Milk’という広告キャンペーンがインターネットや雑誌に掲載された時には、牛乳の売り上げはすでに減少傾向にありました。
と NPRのThe Saltは報告しています。
➡Milk! The ‘Most Over-Argued Food In History’
ハーバード大学は、飽和脂肪の第一の供給源として乳製品を挙げています。飽和脂肪のレベルが高いと、心臓病や糖尿病などの深刻な健康問題につながる可能性があります。
➡The Nutrition Source “Types of Fat”
栄養学、食品研究、ニューヨーク大学の公衆衛生の教授、および “Food Politics “の著者であるMarion Nestl氏は言います。
ミルクは子牛のための完璧な食品です。人間にとって牛乳は必要ではないという科学的証拠はたくさんあります。
➡“Food Politics”Currently browsing posts about: Milk
乳製品業界は緊張感をもっています。
グラスゴーで開催された最近の会議で、専門家たちは、乳製品に対する懸念がますます高まっていることを論じ、代わりに植物性ミルクを選ぶ人が増えていることを指摘しました。
専門家たちは、現在の反乳製品のメッセージが続くようであれば、今後 10 年以内に乳製品産業は消滅する可能性があると警告しました。
➡Dairy must stand against the vegan tide
畜産業コンサルタントのDr. Judith Capper氏は、ビーガンが人口のわずかな割合を占めているにもかかわらず、ビーガンの声は大衆の耳に届いていると述べています。
乳製品業界は、神話を打ち破る必要があります。消費者が乳製品(牛乳、クリーム、バター、チーズなど)を買わなければ5~10 年後には乳業は成り立たなくなるでしょう。
➡Dr Judith Capper admits the dairy industry to die within 5 to 10 years
牛乳の売上が減少する一方で、植物性ミルク市場は活況を呈しています。
2018年の売上は9%増で、2024年までに340億ドルを超えると予想されています。
牛乳のかわりとなる植物性ミルクの選択肢は圧倒的に多く発売されていますが、他のカテゴリーも急速に追いついてきています。
Magnum、Ben & Jerry’s、Halo Topなどのブランドがいずれも製品を発売したり拡大したりしており、乳製品を使用しないアイスクリームが急増しています。IKEAはビーガンのストロベリーソフトクリームを発売しました。
カリフォルニア州アナハイムで開催された国内最大の自然食品業界の展示会「Natural Products Expo」では、ビーガンチーズが最もホットなトレンドのひとつとなりました。ナッツや種子、豆から作られた牛乳を発酵させて熟成させるという、従来のチーズ作りと同じ方法で、乳製品を使わないチーズを作ることもできます。