Vegan食品はあらゆる動物性食品よりもCO2排出量が少ない

牛Environment

長い歴史上、世界のほとんどの土地は原生地域であり、森林、草原、低木がその景観を支配していました。しかし、ここ数世紀の間に、この状況は劇的に変化しています。

1人当たりの陸地面積は、西暦1000年以降、とくに1700年代以降急減しています。

気象条件などから利用可能な陸地の1人当たり面積は1700年代に10ヘクタールを切り、2000年には1.5ヘクタールになり、この傾向が続くと2050年に1ヘクタール以下になる可能性もあります。これは、人類と動物が共存するには、余りにも狭い土地です。

世界の農地の77%を畜産農業が占めている

土地

上図は、現在の世界の土地面積の内訳を示しています。
(出典:Half of the world’s habitable land is used for agriculture)

世界の土地の10%は氷河に覆われており、さらに19%は砂漠、乾燥した塩干潟、海岸、砂丘、露出した岩など不毛の土地です。

そして、人間が居住可能な土地の半分以上は農地として利用されています 。

森林は37%、低木や草原は11%、淡水域1%、残りの1%(多くの人が思っているよりもはるかに少ない割合)が、都市、町、村、道路、その他の人間のインフラを含む都市部の造成地です。

牛

中でも畜産農業は、放牧されている牧草地と飼料用の作物を栽培している土地を合わせると、世界の農地の77%を占領しています。

このように、家畜飼育は世界の農地の大部分を使用しますが、世界のカロリーの 18%、総たんぱく質の 37%を生産しているにすぎません。

食品のCO2排出量の31%を占める畜産と漁業

ぶた

気候変動への取り組みというと、再生可能エネルギーの導入、エネルギー効率の改善、低炭素輸送への移行など、「クリーンエネルギー」の解決策に焦点が当てられがちです。

実際、エネルギーは、電気、熱、輸送、工業プロセスのいずれの形であれ、 温室効果ガス(GHG)排出量の大部分(76%)を占めています。

しかし、Joseph Poore氏とThomas Nemecek氏によるメタ分析のデータに基づき、総排出量に占める食品の割合を排出源別に分類した数値では、畜産と漁業が食品排出量の31%を占めます。

Veganは地球環境への影響を減らす最大唯一のライフスタイルです
膨大なデータで裏付けられた最新の研究により、畜産による環境への影響が明らかになりました。 オックスフォード大学の研究者Joseph Poore氏 は、ビーガン食の採用が「地球環境への影響を減らす最大唯一の方法」であると発表しました。 ...

家畜(肉、乳製品、卵、魚介類の生産のために飼育されている動物)は、いくつかの原因で排出量を増大させています。

例えば、反芻家畜(主に牛)は、消化過程(「腸内発酵」と呼ばれるプロセス)でメタンを発生させます。排泄物の処理、牧草地の管理、漁船の燃料消費もこのカテゴリーに入ります。

そして、この31%の排出量は、農場内での「生産」に関連した排出量であり、土地利用による影響や飼料用作物の生産に伴うサプライチェーンの排出量は含まれていません。

サプライチェーン

出典:https://ourworldindata.org/environmental-impacts-of-food

牛がメタンを排出するのを止めることはできない

食品生産からの排出量を削減することは、今後数十年の間に私たちが直面する最大の課題の一つです。

再生可能エネルギーなど、低炭素エネルギーを拡大するための実行可能な機会があるエネルギー生産とは異なり、畜産農業を脱炭素化する方法はあまり明確ではありません。

増大する食糧需要を満たすためには肥料などの投入が必要であり、牛がメタンを排出するのも止めることはできません。

食生活の変化、食品廃棄物の削減、農業効率の改善、低炭素食品の代替手段を拡張可能で手頃な価格にする技術など、解決策のメニューが必要となるでしょう。

私たちが食べることを選択したものが最も大きな影響を与え、私たちの食べ物がどれだけ遠くまで移動したか、あるいはどれだけ包装されているかよりも大きな違いをもたらしています。

輸送や包装に起因するものはごく一部であり、食品の排出量のほとんどは農場での工程や土地利用の変化に起因するものです。

植物性食品はその生産方法に関わらず、肉や乳製品よりも温室効果ガスの排出量が少ない

食品のフットプリントを重量(例:1kgのチーズと1kgのエンドウ豆)で比較しても、タンパク質含有量やカロリーで比較しても、全体的な結論は同じです。

植物性食品は肉や乳製品よりも二酸化炭素排出量が少ない傾向にあり、多くの場合、二酸化炭素排出量ははるかに少ないのです。

CO2

出典:https://ourworldindata.org/environmental-impacts-of-food

例えば、エンドウ豆から100gのタンパク質を生産しても、わずか0.4kg(CO2eq)の二酸化炭素相当量しか排出されませんが、牛肉から同じ量のタンパク質を生産すると、排出量は約90倍の35 kg(CO2eq )になります。

植物性食品は、その生産方法に関わらず、肉や乳製品よりも温室効果ガスの排出量が少ないことが証明されています。

参考サイト:Environmental impacts of food production