動物を搾取し肉を生産するという時代遅れの概念から脱却する時が来た

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コロナウイルスのパンデミックは、野生動物取引と畜産農業の両方の問題が関わっていることを踏まえ、EUは、野生動物の取引と畜産農業の規制を強化します。

EU to step up rules on factory farming, wildlife trading amid pandemic

EUの環境責任者Virginijus Sinkevicius氏は、

「健全な生態系の維持は、健全な社会の維持につながるものであり、それゆえに、それらの問題を解決するために支払う代償(規制)は高すぎるものではない」

と語りました。

科学者たちは、1940年から2004年の間に発生した335種類の感染症のうち、60%が動物由来で、その割合は年々増加しているといいます。

Sinkevicius氏は、「中国の野生動物だけでなく、食肉の生産方法がCOVID-19に関与したという確たるエビデンスがある」として、畜産農業が今回のパンデミックに一役かっていると述べました。

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Netflixシリーズ「Pandemic」で紹介された、感染症専門家のDennis Carroll氏は、COVID-19が地球を震撼させるパンデミックを引き起こした理由を、オンライン科学雑誌『Nautilus』に語っています。

The Man Who Saw the Pandemic Coming―Will the world now wake up to the global threat of zoonotic diseases?―

私たちが直面しようとしている未来の脅威は、すでに存在しています。

野生動物には大量のウイルスが存在していて、私たちがそれらのウイルスに接することで、パンデミック現象が起き、人々の間に病気が広まるのを目にすることになるでしょう。

人と野生動物との接触の頻度は、これまでにない規模で起こっています。

私たちは、歴史的な証拠に基づいて計算した結果、毎年2~4つの新しい人獣共通感染症の脅威が出現していると考えています。

また、畜産との関係については、

100年前、地球の人口は18億人でしたが、今では80億人近くになっています。

それに伴い、人間を養うための家畜の数も増え、私たちの都市や農地は、野生動物の生息地を破壊しながら拡大してきました 。

2004年に発生した鳥インフルエンザは、人間を養うために多くの家禽類が飼育された結果です。

より多くの人がより多くの購買力(欲)を持つようになった結果、ウイルスパンデミックの危険性のある食肉生産のシナリオが、世界中で再現されているのです。

クレートの子牛

地球上には167万個のウイルスが存在し、そのうち63万1,000~82万7,000個が人に感染する可能性があると推定されています。

Carroll氏は言います。

新たな世界的パンデミックの回避を望むならば、ワクチンの開発だけではなく、既存の人獣共通感染症のフラッシュポイント、すなわち、動物利用を排除する必要があります。

私たちは文明として、動物を使って肉を生産するという時代遅れの概念から脱却することを認める時が来たのです。

狩猟と畜産は、何千年にもわたる人類の人口増加の間、食の供給という目的を果たしてきました。

しかし、2020年、私たちは、現実と向き合い、自分自身に正直になる必要があります。

このままではいけない。現在のシステムは壊れています。非効率的で、不安定で、持続性がなく、安全ではありません。

stopeatinganimal

植物性の食肉製品や、細胞から培養された食肉製品に移行することで、動物性食品に内在する食糧不安や人獣共通感染症の懸念を取り除くことができます。

科学者であり、グッドフードインスティテュートの科学技術アソシエイトディレクターでもあるLiz Spect氏は言います。

「クリーンミート革命」は、まもなく離陸するでしょう。

肉を食べる喜びは、その生産手段によってではなく、特定のアミノ酸、脂肪、ミネラルの組み合わせによってもたらされる感覚的な経験として認識されるようになってきています。

ジューシーなバーガーや、ナゲットを楽しむために、動物を殺したり、狩ったりする必要はなく、病気のリスクを冒す必要もありません。