Veganは海を救うー乱獲禁止が気候変動から海を守るという報告ー

まぐろEnvironment

海洋保護団体「Our Fish」の委託を受け作成された報告書は、乱獲を禁止すれば気候変動から海を守ることができると述べています。

Ending overfishing can mitigate impacts of climate change

海は世界の酸素の半分以上を産出し、大気の50倍の二酸化炭素を吸収している、地球上のすべての生命にとって重要な場所です。

まぐろ

絶滅危惧種 太平洋クロマグロ

マグロ

国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の恐れがある野生生物を指定するリストで、太平洋クロマグロをレッドリストの「絶滅危惧種」に指定しました。

IUCNは「主にアジア市場にスシや刺し身のために提供する漁業者に狙われている」とし、「大半は産卵する前の未成魚のうちに漁獲されている」ことが減少の原因だと指摘しました。

水産資源管理、水産資源解析を専門とする、東京海洋大学の勝川俊雄准教授は、

太平洋マグロは6〜7月の特定の水温帯で産卵します。

その場所は、日本の排他的水域の中の2か所しかありません。

卵を産んだマグロは、小魚やイカを食べて、脂を蓄えながら北上し、また、次の年に産卵場所に戻ってきます。

この産卵場に大手企業の大規模船団がやって来て、産卵期のマグロを待ち伏せし、巻き網で群れごと一網打尽にしてしまうのです。

多い日には、1年分のマグロを一日で水揚げします。

と述べています。(於:「まぐろミーティング Vol.1」)

乱獲と生息地の破壊により、世界の魚類の約3分の1が失われている

魚市場

Our Fishの報告書によると、魚類の個体数とその生息地は、過剰な漁業の影響で苦境に追いやられています。

国連食糧農業機関は、乱獲と生息地の破壊により、世界の魚類の約3分の1が失われたとします。

また、漁業科学技術経済委員会は、地中海や黒海などのいくつかの地域では、この数字は87%に跳ね上がっているといいます。

同時に、気候変動は「海洋の物理、化学、生態系を混乱させており、海洋生物に『重大な結果』をもたらしている」と、述べています。

温暖化による海水温の上昇が、種の分布を大きく変化させ、海洋生物の繁殖形態を変え、最終的には種の生存を危険にさらすのです。

海洋システムは「on its knees 崩壊寸前」状態にある

海

Our Fishの委託を受けたこの論文は、「乱獲と気候変動は、別々に対処すべき問題ではない 」としています。

ブリティッシュ・コロンビア大学海洋水産研究所のラシード・スマイラ教授は、次のように述べています

 すでに海が、気候変動の影響で「on its knees 崩壊寸前」にある今、乱獲のような、さらなる別の圧力がかかれば回復不可能となります。

乱獲は、海洋保護区の創設、漁業補助金の削減、世界中の漁業管理の改善によって対処することが可能です。