アメリカでは、コロナウイスパンデミックによって、植物性ビーガンミートの売上が急上昇しています。
アメリカの情報、データ、および測定会社ニールセンの新しい市場調査レポートによると、COVID-19 (コロナウイルス)の蔓延で、植物ベースのビーガンミートの販売が279.8%増加しました。
米国の消費者は、伝統的畜産農業によって生産された肉よりも、ビーガンミートというオプションを選択しています。
買占めパニックでも肉の消費は横ばい
ニールセンのレポートは、昨年3月の同時期と今年3月の2週間のビーガンミート販売データを比較しています。
それによると、ビーガンミートの売上は279.8%急騰していました。
調理済ビーガンミートの売上も、3月7日時点で27.1%成長し、次の週には84.6%に急上昇しています。
コロナウィルスパンデミックによる食料品の買いだめによってスーパーマーケットの棚が空になるのを見てきましたが、肉売り場の商品は在庫があり売上は伸びていません。
この期間の鶏肉の売上高はわずか4.5%、完全調理済みの鶏肉も4.8%でした。
動物性食品にウイルスが含まれるのではないかとの懸念から、全体的に肉の販売量が落ち込んでいるのです。
肉食の危険性に注目が集まっている
- 出典:https://www.bbc.co.uk/programmes/m000bqsh
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2019年末にかけて中国武漢の野生生物市場からウイルスが発生したとの報告があってから、動物の肉を消費する危険性に注目が集まっています。
肉食は、ウィルス発生リスクだけではなく、心臓病や癌のリスクを増加させ、動物に苦痛をもたらし、気候変動の懸念も明らかになったことから、動物製品の販売と消費は減少のさ中にあります。
調査によると、GHG(温室効果ガス)排出量の50%以上が畜産農業によるものです。

市場調査会社Allied Market Researchの最近の報告によると、北米やヨーロッパなどの市場では健康と環境への意識が高まり、肉を好む消費者は徐々に減少しており、代替肉への関心が高まっています。
報告書は、ビーガンミート部門は2026年までに81億ドルの価値を生み出すと推定しました。
