人間が魚を食べるために80%以上のイルカが殺されるという調査結果

イルカEnvironment

網漁におけるイルカの混獲が減っているという数字は、一見、喜ばしいことにのように見えますが、新しい研究によると、これはイルカの個体数が減少していることを示しており、つまり混獲されるイルカがもう海にいないということを示しています。

More than 80% of Indian Ocean dolphins may have been killed by commercial fishing, study finds

イルカ

混獲とは

混獲は、世界中のイルカや他の鯨類の代表的な死因の一つです。

多くはマグロ漁のために設置された網に誤って入ってしまうことで起こります。

魚網

1950年から2018年の間に、漁業者が意図せずに約410万頭のイルカを捕獲したと、この研究に携わったプトゥ・リザ・ムスティカ博士は言います。

モルディブのマンタ・マリン組織のチャールズ・アンダーソン博士が率いる研究チームは、インド洋における混獲率を調べました。

Cetacean bycatch in Indian Ocean tuna gillnet fisheries

彼らは、インド洋のイルカの個体数は1980年代に比べて13%にまで減少したと推定しています。

ギルネット刺し網の問題

イルカ

ギルネット刺し網とは海に張り巡らされた漁業網の壁のことで、海中を高速で泳ぐイルカにとっては特に致命的なものです。

刺し網の長さは100メートルから30キロ以上にもなります。

刺し網は昔は綿や麻でできていました。しかし、50年代後半になって、より丈夫な素材(モノフィラメント)に変更されました。また、より多くの魚を捕らえるために(人間の需要を満たすために)メッシュサイズを小さくしたのです。

とムスティカ氏は言います。

混獲はイルカだけではない

クジラ

ドルマン氏によると、過去20年以上の間に、オドントカテ類(歯のある鯨類)の75%が刺し網で混獲されています。

同じ期間にミスチクジラ(ヒゲクジラ)の64%が混獲され、鰭脚類(アザラシ、アシカ、セイウチなどの動物)の66%も混獲されているのです。

WWFは➡”Catching fish, not flukes and flippers: A global effort to reduce whale and dolphin bycatch”の中で、

漁具の絡みつきは、世界中のクジラやイルカにとって最大の脅威です。年間少なくとも30万頭が死亡していると推定されています。

混獲は、カリフォルニア湾の世界最小のイルカ、バキータのほぼ確実な終焉につながっています 。もし政府や漁師が、世界中のクジラ類のためにこれを止めるための効果的な手段を取ることができなければ、さらにいくつかの種が後に続き絶滅する可能性があります。

と述べています。

サメもまた、漁業の犠牲になることがあります。

ブリティッシュコロンビア大学のSea Around Usイニシアチブ研究者であるアンジー・コールター氏は、混獲に巻き込まれるサメの危険性について以下のように言います。

サメは海洋における頂点の捕食者で食物連鎖のすべてを支えています。もし私たちがこれらのサメを生態系から排除すれば、ますます衰退してしまうでしょう。

イルカの混獲を避けるには

マグロ1,000トン当たり、175頭のイルカが網にかかってしまうと研究では推定しています。

漁師は毎年約8万頭のイルカを誤って捕らえていることになります。

混獲は、世界全体のイルカの個体数を脅かす主な脅威の一つです。もし私たちが漁業をより持続可能なものにすることができれば、 イルカを助けることができるのです。

とムスティカ氏は言います。

マグロも危機にさらされている

マグロ

イルカやクジラなどの鯨類は緊急の保護が必要です。

しかし、マグロ自体も危険にさらされています。2018年の1年間で600万トン近くのマグロが水揚げされています。

イルカと同じように、マグロの一部の種は減少の一途をたどっています。

FAO(国際連合食糧農業機関)によると、ほとんどのマグロ資源は 「完全に取りつくされている状態」で、「漁業拡大の余地はない」といいます。

Global Tuna Conservation Project責任者のシャナ・ミラー氏は、「マグロはどこを泳いでいても、工業的な漁業に追われている」と語りました。

ビーガンフィッシュという選択

Tuno

イルカとマグロを救う方法は魚を食べることを避け、代わりにビーガンフィッシュを選択することです。

アトランティック・ナチュラル・フーズの Tunoグッド・キャッチなどのブランドは、マグロの代わりに植物性の魚を提供しています。

ブランドCEOであるChris Kerr氏は言います。

乱獲は世界的な問題であり、日に日に悪化しています。違法な漁船の数と報告不足が公海上で横行しています。

私たちの使命は、おいしい植物性シーフードというオプションを人々に提供することです。そこには、水銀やその他の汚染物質、海の害、乱獲の懸念はありません 。