2014年にイギリスで始まったキャンペーン「Veganuary(ビガニュアリー)」は、共同設立者であるマシュー・グローバーとジェーン・ランド夫妻が、立ち上げた非営利団体“Veganuary”によるビーガンチャレンジプログラムです。
新たな目標を設定することが多い1月に、まずは1か月だけビーガンにチャレンジしてみようというキャンペーンで、「Veganuary」という名前も、「Vegan」と「January」を合わせて作られました。
2017年からは、年間を通じ、登録すればその日からチャレンジすることができます。
ホアキン・フェニックス氏、ポール・マッカートニー氏、エヴァンナ・リンチ氏ら多くの著名人がサポーターとして、また、600以上の企業がVeganuary に参加しています。
参加方法
参加方法は、VeganuaryのウエブサイトでEメールアドレスを登録するだけです。
もちろん無料です。
➡こちらから登録できます。
1か月間ビーガンになることを宣言すると、登録した日から31日間、ビーガンに関する情報が毎日Eメールで届きます。
その内容は、たとえば、食品成分表示でビーガンではないものリスト、モチベーションが下がったときに見ると良いVegan映画の紹介、朝食・昼食・夕食それぞれに合う簡単なレシピ、食材の調達方法、栄養・健康、環境...など多岐にわたり、そこでは処々でビーガンの理念にも触れられており、ビーガン生活を送るうえで有益な内容ばかりです。
ある日の「100%ビーガンになる道」と題されたメールには、
と書かれています。
このように、サポートが整っているので初めてビーガンにチャレンジする方にとってとても良いプログラムだと思います。
参加者の96%が勧めると回答
Veganuaryの発表によると、2020年1月のキャンペーン中、全世界から40万人以上の人がビーガンになることを宣言して登録し、600を超えるブランド、レストラン、スーパーマーケットがキャンペーンを宣伝し、英国市場だけで1200以上のVeganuary用の新しいビーガン製品とメニューが発売されました。
参加者の98%は、Veganuaryに参加することを勧めると回答し、肉食だった人の62%がチャレンジ期間後もビーガンのままでいたいと回答しました。
その理由は以下のとおりです。
- 動物へのひどい扱いと、畜産農業の環境への悪影響について学んだため・・86%
- ビーガンでいることが楽しかった・・82%
- 前よりも健康になった・・67%
ウエブサイトには、「動物」「環境」「食品」「環境」にカテゴライズされた情報が掲載されていますので一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
動物
「動物」カテゴリーページには、次のようなことが記されています。
多くの人にとって、ビーガンを試みることは動物の苦しみを終わらせる役割を担うことです。現代の畜産農場に囚われている多くの動物の生活は悲惨です。ほとんどのニワトリ、シチメンチョウ、アヒル、ガチョウは、何万もの他の鳥と、倉庫スタイルの小屋で過密飼育されています。彼らは背中に太陽を感じることはなく、新鮮な空気を吸い込んだり、大地を蹴ったりすることはできません。
豚は何週間も小さな分娩箱に閉じ込められ飼育されます。酪農場の牛は、何度も妊娠させられ、羊は、受胎率を高めるために外科的に妊娠させられることもあります。畜産農場にいるすべての母親は子供を連れ去られ、放し飼いまたは有機システムで飼育されているものを含め、すべての動物はと畜場で短い一生を終えます。
