肉依存社会の未来を考える 映画「The End of Meet」

牛Environment

ドキュメンタリー映画「The End of Meat」は、ドイツ生まれのマルク・ピアシェル氏が制作した、肉依存社会の未来を探るドキュメンタリー映画です。

肉の消費が、畜産動物を劣悪な環境に追いやって苦痛をもたらし、地球環境や人間の健康にも悪影響を及ぼしているとする科学的根拠に基づく証明は多数報告されているにもかかわらず、人間の肉への欲求は終わりが見えません。

マーク・ピアシェル氏は、このドキュメンタリー映画で「肉を消費することの負の側面だけに焦点を当てるのではなく、未来の世界の可能性と、動物、地球、人間にとって肉食がどのように影響しているのかを示したかった」と述べています。

マルク・ピアシェル氏の故郷ドイツは、ブラートヴルスト(ソーセージ)とシュニッツェル(子牛のカツレツ)の本場、数年前まで肉は食事に不可欠でした。

しかし、健康への懸念や食肉生産現場における動物の残虐な扱いがスキャンダルとして明るみになると、食肉消費は倫理的に問題あるとの世論が高まり、プラントベースなライフスタイルに移行すべきだという人と、それに反対する勢力との公開討論に発展しました。

これをきっかけに、畜産農業や環境問題に対する意識が高まり、現在では、食肉生産者が独自のビーガン製品を発売したり、100%ビーガンスーパーがオープンするなどし、ビーガン専門ではないほぼすべての食品メーカーがビーガンオプションを追加して認証ラベルを取得するようになりました。

The End of Meat」では、映画製作者のマーク・ピアシェル氏が様々な人に出会いながら、環境、動物、そして自分自身に与える未来の影響を確かめる旅をします。

彼はSNSで人気のワンダーピッグ「エスター」に会い、ドイツのビーガン運動を率いる先駆者と話をし、インドで最初のビーガン都市を訪問します。

サンクチュアリで虐待や殺害の恐れのない新たな人生を得た動物や、動物を搾取せずに作られた肉やチーズなどを開発する、将来の食品革技術も視察します。

それらの出会いを通じ、食肉消費による目に見えない影響を明らかにしながら、思いやりのある食事に移行するチャンスと利点を見出し、私たちの社会における動物の将来の役割について重要な問題を提起しています。

映画では、様々な人がそれぞれの経験や立場から、動物を商品として扱うとはどういうことなのか、それは未来の社会や地球にどう影響するのかを述べており、私たちが考えるきっかけを提示しています。

コンロでベーコンを調理していたときにひらめきの瞬間が訪れました。足元に体重5ポンドのエスターが料理のおこぼれを待っていて、そこで私はなんてことだと突然悟ったのです。フライパンの中のベーコンとエスターは何が違うのでしょうか。電球に灯りがついたように本当に衝撃的な瞬間で、それ以来わたしたちは肉を食べていません。

Esther The Wonder Pig ―Steve Jenkins & Derek Walter―

地球上で発展した史上最悪の習慣のひとつが、他の動物を食糧として消費し、動物を資源として利用することです。

―David Nibert, PH.D. Sociologist and Professor, Wittenberg University USA―

畜産動物たちがおかれた境遇をじかに目の当たりにすれば、人々は動物に対する暴力に参加しなくなることは疑いようがありません。

―Anita Krajinc Co-founder, Toronto Pig Save Canada―

わたしたちは、変革を強いられる大惨事がなければ何か本格的に変わることはありません。わたしたちが地球を殺していると気付かねばなりません。

―Dr. Will Kymlicka, Ph.D. Author, Zoopolis Professor of Phirosophy, Queen’s University Canada―

肉を食べるのをやめれば動物を搾取しない未来のビジョンを描くことができます。

―Mariann Sullivan Lecturer on Animal Law, Colombia Law School USA―

ビーガン食の成長率は他のどのセクターよりも高く、ハイテク企業でさえ私たちには追いつけません。ただの市場ではなく一時的なものでもない。全ての食肉生産業社はビーガンの棚を用意するでしょう。

―Berne Drosihn Founder, Tofutown Germany―
(Todutown はVegan商品を扱うドイツの企業)

プラントベースの食事は、温室効果ガス排出の三分の二を削減し、膨大な数の命を救うことができます。

―Dr.Marco Springmann, Ph.D. Oxford Martin School, United Kingdom―