BBCドキュメンタリー「肉は私たちの惑星の脅威か?」が訴えること

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出典:https://www.bbc.co.uk/programmes/m000bqsh

英国BBCは、2019年11月25日に、”Meat – A Threat to our Planet?””(「肉は私たちの惑星の脅威か?」)と題するドキュメンタリーを放映しました。

この番組は、プレゼンターのLiz Bonnin氏が世界中を旅して、畜産が気候変動危機に与える影響を探るものです。

Liz Bonnin氏は、この番組の目的は、「肉に対する飽くなき欲求が地球を殺しているかどうかを発見することです」と述べています。

畜産業に対する世界の動き

昨年10月、国連環境プログラムは、食肉消費削減への取り組みを世界で最も「緊急な問題」と位置付けました。

Tackling the world’s most urgent problem: meat

また、現在、多くの科学者が食肉産業と気候変動の関係を認め警鐘をならしています。

昨年は、オックスフォード大学の研究で史上最大の食料生産分析により、ビーガンになることが地球への影響を軽減できる最大唯一の方法であることも明らかになりました。

Veganは地球環境への影響を減らす最大唯一のライフスタイルです
膨大なデータで裏付けられた最新の研究により、畜産による環境への影響が明らかになりました。 オックスフォード大学の研究者Joseph Poore氏 は、ビーガン食の採用が「地球環境への影響を減らす最大唯一の方法」であると発表しました。 ...

IPCCFAOは、世界の畜産農業が排出する温室効果ガスは、世界中のすべての輸送手段が排出するものよりも多く、空気、土地、水を汚染していると報告しています。

BBC

出典:https://www.bbc.co.uk/programmes/m000bqsh

番組の内容

Liz Bonnin氏は、5万頭の牛が大量の地球温暖化メタンガスを吐き出すテキサスのメガファームや、膨大な量の汚染肥料を排出する巨大な養豚場を訪ねます。

養豚場から排出される、バクテリアが分解処理しきれないほどの廃棄物を湛えるピンク色の肥沃なラグーンは、そこから水が流出すると、地下水全体が汚染され大腸菌が発生する下水道に変わります。

アマゾンの熱帯雨林では、牧草農家が森林を伐採することで生息地を急速に失ったハーピーイーグル(オウギワシ)を目の当たりにします。

ブラジル国立宇宙研究所によると、アマゾン熱帯雨林では2019年までに41,000件の火災が記録されています。

Jair Bolsonaro氏は、 伐採され丸裸となった生息地で、必死に食べ物を探し続けた親鳥の努力もむなしく、飢えて死んでいたハーピーイーグルの雛のおびただしい数の頭蓋骨を見せてくれました。

南アフリカでは、家畜の飼料となる魚を大量にとることが生物多様性の大幅な損失をひきおこし、アフリカのペンギンを絶滅へと導いています。西ケープ州ではペンギンの雛を保護するサンクチュアリ施設を訪ねます。

Liz Bonnin氏は、緊急に解決策を探している科学者や起業家にも会いに行きます。

カリフォルニア州の大学では、メタン排出量を削減するための研究現場を訪ね、手を牛の胃に直接入れる体験をします。

しかし、この研究に対し、Liz Bonnin氏は、自然を無限に操ろうとするのではなく、謙虚な生き方を見つけなければならないと指摘しています。

ノースカロライナでは、肥料を使って地元の家に電力を供給している起業家に会い、サンフランシスコで、代替肉で作られたチキンナゲットを試食します。

地球のために何ができるのか

Liz Bonnin氏は、旅の終わりに、肉に対する自身の態度を評価し、私たち全員が壊れかけたこの惑星を救うために何ができるかを問いかけます。

人間は、毎年、650億匹の家畜を食べています。

地球上には15億頭の牛がいますが、1頭の牛は600リットルのガソリンを燃やすのと同じくらいの温室効果ガスを排出します。

私たちは、世界の生物多様性の3分の1を家畜農業で失いました。私たち一人一人が責任を負っているこの悲惨な現実を言葉にするのは難しいです。

しかし、肉食が地球をどれだけ破壊しているのか、そしてそれがあなたの未来にとって何を意味するのかははっきりと示されています。

少しずつ変化するためにこの番組は大いに役立つでしょう。

私たちがこの番組で作りたいと思ったこと、そして達成したことは、食肉生産が環境にどう影響するかについて情報を提供し、意識を変えることです。

デイヴィッド・アッテンボロー、ジェーン・グドール、グレタ・トゥンバーグ–これらの人々は私に希望を与えてくれます。

それは、銀行のCEOと大企業の人々が経済的利益を得て株主を優先するのではなく、脱成長について話し始めているということです。