Veganは地球環境への影響を減らす最大唯一のライフスタイルです

オックスフォード大学Environment

膨大なデータで裏付けられた最新の研究により、畜産による環境への影響が明らかになりました。

オックスフォード大学の研究者Joseph Poore氏 は、ビーガン食の採用が「地球環境への影響を減らす最大唯一の方法」であると発表しました

”Reducing food’s environmental impacts through producers and consumers”

畜産は、わずか18%のカロリーを提供するために、83%の土地を占有します。

「肉や乳製品を避けることが、地球環境への影響を減らすための最大唯一の方法です。」

これは、畜産が地球に与える損害の最も包括的な分析を行った科学者からの提言です。

オックスフォード大学

土地の使用

オックスフォード大学

雑誌「Science」に掲載されたこの研究は、119か国、約40,000の農場データをもとに、地球上のさまざまな食品産業の影響を分析し、総食品消費量の90%を占める40の食品を調査し膨大なデータを作成しました。

そして、土地利用、温暖化排出ガス、淡水利用および水質汚染(富栄養化)、大気汚染(酸性化)に対するこれらの食品の影響を評価しました。

新しいこの研究は、肉と乳製品の消費がなければ、世界の農地の75%以上削減できることを示しています。

これは、アメリカ、中国、EU、オーストラリアを合わせた面積に相当します。

畜産による土地開拓は、野生生物の大量絶滅の主な原因ともなっています。

畜産は多くの環境問題を招くセクター

肉と乳製品はカロリーの18%とタンパク質の37%しか提供しませんが、農地の83%を使用し、温室効果ガス排出量の60%を生成しています。

オックスフォード大学

出典:Poore and Nemecek, Science

「畜産は多くの環境問題をまねくセクターです。」とJoseph Poore氏 は述べます。

この研究の分析では、同じ食品の生産方法の違いによる変動性も明らかにしました。

森林破壊された土地で育てられた肉用牛は、豊かな自然牧草地で放牧している牛の12倍の温室効果ガスと50倍の土地を使用します。

しかし、牛肉とエンドウ豆などの植物タンパク質と比較すると、影響が最も小さい牛肉でさえ、6倍の温室効果ガスを排出し、36倍の土地が必要になります。

オックスフォード大学

牛肉と他の食品の温室効果排出量比較。100gのタンパク質に対し、牛肉が最大105kg排出するのに対し豆腐は3.5kg未満。出典:Poore and Nemecek, Science

比較的影響が低いと考えられている牧草で育てられた牛肉でも、植物ベースの食物よりもはるかに影響が高いことがわかりました。

「草を肉に変えることは、石炭をエネルギーに変えるようなものです。このエネルギーの排出には莫大なコストがかかります」とJoseph Poore氏は述べています。

ビーガン食のメリット

オックスフォード大学

肉と乳製品の生産の50%がビーガン食品に置き換えられた場合、すべての肉と乳製品産業をなくしたときの75%のメリットが得られます。

ビーガンは、温室効果ガスだけではなく、地球規模の酸性化、富栄養化、土地利用、水利用の地球への影響を減らすための最大唯一の方法です。

温室効果ガスの排出を削減するだけの、フライト削減や電気自動車の購入よりもはるかにその効果は大きい。

畜産は多くの環境問題をまねくセクターです。

動物製品の消費を避けることは、持続可能な食肉と乳製品を購入するよりもはるかに優れた環境上の利点をもたらします。

ーJoseph Poore-ー

脱畜産への経済的支援

オックスフォード大学

畜産からの移行にかかる費用は、各農家ごとに異なる対策が必要です。

毎年畜産関係の補助金に費やされている費用は、移行支援に向けられるべきです。

これらは経済の費用問題ではなく、環境問題としての課題であって、本当に良いことをするためには多額の費用がかかるのです。

肉や乳製品に費やす税金と同様に、持続可能で健康的な食品への補助金も重要です。

製品の環境への影響がわかる食品ラベルも有用で、消費者がより環境に優しい選択をするのに役立つと付け加えています。

淡水魚養殖の環境への影響

オックスフォード大学

この研究は、淡水魚養殖の環境に対する影響も調査しています。

淡水魚養殖は比較的環境に優しいと考えられていました。

しかし、「これらの魚は、排泄物と食べ残しの飼料をすべて池の底に沈めます。池の底には酸素がほとんどなく、メタンガスを排出する環境になります」とPoore氏は述べています。

専門家からの評価

この新しい研究は、他の専門家からも高い評価を受けています。

英国リーズ大学のTim Benton教授は次のように述べています。

これは非常に有用な研究です。膨大な量のデータを集め裏付けることによりその結論をより強固にしています。現在の、食料生産、消費、廃棄の方法は、地球にとって持続不可能です。食生活の変化(家畜の生産量を減らし、野菜や果物を増やす)は、私たちと地球をより健康にする可能性を秘めています。

Joseph Poore氏からのメッセージ

オックスフォード大学

最後に、Joseph Poore氏が、雑誌「The Gurdian」のインタビューで述べたメッセージをお伝えします。

私はこのプロジェクトの最後の4年間で動物製品の消費をやめました。動物製品は、現在の生活スタイルを維持するために必要ではありません。問題は、それらをどれだけ減らすことができるかです。

 

※参考サイト;The Guardian “Avoiding meat and dairy is ‘single biggest way’ to reduce your impact on Earth”