動物実験だけじゃない Veganが避けたい化粧品の動物性原料

化粧品Lifestyle

Veganはクルエルティーフリーの(動物実験をしていない)コスメを選択しますが、化粧品の原料には動物由来成分が含まれていることがあります。

それらはその成分表示からは読み取れず、各成分が実際に何から作られているのかを知ることはとても困難です。

オーガニックコスメとして、動物由来成分不使用を売りにする化粧品のなかには、「生きた動物を原料としている場合のみNG」としていることもあり注意が必要です。

今回は、化粧品に含まれている可能性のある動物性原料についてシェアします。

全てを完璧にゼロにすることは難しいですが、頭の片隅にでも置いて、実用的で可能な範囲でVegan生活を実践する手助けになればと思います。

化粧品

ラノリン

化粧品

ウールに覆われた羊などの皮脂腺から分泌されるワックスで、羊はその防水性で皮膚の水を弾き表皮を気候や環境から守っています。

1頭の羊のウールからは、約250-300 mlのウールグリースが取られ、特殊な界面活性剤とともに熱水で洗うことで抽出します。

化粧品の保湿成分として、リップ製品(バーム、スティック、グロス)やヘアケア製品に使用されます。

Vegan対応商品で「ラノリン」と表示されているものは、ココナッツオイル、オリーブオイル、シアバター、ココナッツバターなど植物性オイル由来原料から作られたものです。

シェラック(セラック・紫膠)

体長1㎝ほどのラックカイガラムシをはじめとする数種のカイガラムシが分泌する虫体被覆物を精製して作られる樹脂状の物質です。

インド、タイなどの東南アジア、南アジア、中国雲南省、四川省などで養殖された大量のカイガラムシを粉砕し抽出生産されます。

主にネイル製品やヘアスプレーなどに使用されます。

グリセリン

牛

牛脂などの動物性脂肪に由来し、石鹸、ヘアケア製品、メイクアップ製品、保湿剤など幅広く使用されています。

グリセリンの中には、ヤシの実、大豆、ココナッツオイルなど植物の油脂を原料とした植物性のグリセリン(パーム油由来もあり)や、石油を原料とする合成グリセリンもあります。

Vegan対応製品はこれらが使用されています。

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カゼイン別名カゼインナトリウムまたはカゼイン塩

牛乳に由来し、ヘアケア製品のコンディショニングやフェイストリートメントに使用されます。

植物性ミルク由来の成分が使用された製品には「植物性タンパク質」と表示されます。

スクアレン

 

化粧品

サメの肝油から抽出される化学物質です。

リップクリーム、消臭剤、保湿剤、アンチエイジング製品などに使用されています。

1990年代は日本が主要な輸入国かつ消費国で、「鮫肝油エキス」として健康食品も販売されていました。

オリーブオイルや小麦胚芽にも含まれるため植物由来のスクアレンを選択することができますが、表示からは判断できないため確認する必要があります。

グアニン

魚

死んだ魚の鱗を削って作られます。

キラキラしたマニキュア、アイシャドウ、などに使用されています。

水の中を泳ぐ魚の鱗が光ってがキラキラするのはこのグアニンがあるからです。太陽光にあて反射させカモフラージュし身を守っています。

オレイン酸(オレイルステアリン酸塩、オレイルオレイン酸塩)

動物性脂肪や植物油に多く含まれている脂肪酸です。

マニキュア、石鹸、保湿剤、軟化化粧水やコンディショニング、皮膚軟化剤として使用されます。

オレイン酸は、ココナッツオイル、オリーブオイル、ナッツなどの植物からも生産されていますのでVeganマークつきの製品はこれら植物由来のオレイン酸が使用されます。

獣毛

馬

キツネ、クロテン、馬、ヤギ、ミンク、リスなどの毛がヘアブラシ等で使われますが、容易に判断することができます。

つけまつげはミンクの毛が使用されていることがあります。

ステアリン酸

 

アウトリーチ

豚や牛・羊の胃に由来する飽和脂肪酸で、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品、メイクアップ化粧品、日焼け止め製品、洗顔料&洗顔石鹸、ボディ&ハンドソープ製品など様々な製品に使用されます。

植物性オイル由来のものは主としてパーム油から生産されるので注意が必要です。

カーマイン(コチニール、ナチュラルレッド4、E120、CI 75470 )

カイガラムシのメスを乾燥させて粉砕し、体内の色素化合物を水またはエタノールで抽出した赤い色素です。

口紅やマニキュアなどで赤い色を出すために使用されます

コラーゲン

動物(特に牛)の組織、骨、軟骨、皮膚、靭帯などに由来します。

脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつで多くのアンチエイジング製品や健康食品に使用されます。

「コラーゲンは、皮膚の弾力を保ち関節の痛みを和らげるなどとされていますが、その有効性については十分証明されているとはいえません。」(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)

エラスチン

コラーゲンと同じ種類の製品でよく使用されるエラスチンは、豚や牛、馬などの哺乳類や魚類に含まれ、その、筋肉、靭帯、大動脈から抽出されるタンパク質です。

ケラチン

ケラチンは、動物の毛と角に由来し、ネイルやヘアケア製品によく使われています。

大豆タンパクやアーモンドオイルで代替可能で、Veganむけ製品にはこれらが代替品として使用されます。

蜜蝋

ミツバチ

ミツバチの巣から得られる動物性固体ロウです。

働きバチは、腹部にある8つの分泌腺からうろこ状のろうを分泌し、脚をつかって口に運んでは咀嚼し、こねて、正確な正六角形の巣をつくります。

粘りがあるため、可撓性および可塑性を加える目的で、主に他の油性成分と組み合わせて口紅、アイシャドー、アイペンシルなどスティック状メイクアップ化粧品に汎用されています。

 

参考サイト:
厚生労働省:化粧品・医薬部外品等ホームページ
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
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